有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)
足部や足関節には多くの副骨があります。この中で外脛骨は疼痛を生じる副骨としてよく知られています。
外脛骨は舟状骨(しゅうじょうこつ)の内側に存在する副骨で、外脛骨が小円形、卵円形の小骨として認められ、後脛骨筋腱内に種子骨様に存在するものは無症状ですが、舟状骨内側下部に大きく突出し線維軟骨様組織で舟状骨と結合し一体となっている場合に、有痛性外脛骨となり治療の対象となることがあります。
症状は内果(内くるぶし)の下の部分の突出と疼痛です。
治療法は消炎鎮痛剤の内服や外用剤の使用と後脛骨筋腱の張力を弱める目的で足底板を装着させたりします。局所麻酔薬とステロイドの局所注射が有効な場合もあります。治療に抵抗する頑強な疼痛がある場合には外脛骨の切除を行い、後脛骨筋腱を舟状骨に縫着する手術を行うこともあります。