種子骨障害(しゅしこつしょうがい)
種子骨の代表的なものとして知られているものは膝蓋骨です。種子骨は腱の中に含まれた小さな骨で、関節運動の支点となり、腱への摩擦や圧迫力を軽減し、腱の運動の向きを変える働きがあります。足には母趾の中足骨骨頭の底側に2個の種子骨があります。
この種子骨は体重負荷で強い力を受け、種子骨炎を起こすことがあります。骨折、骨軟骨炎や外反母趾変形に伴う種子骨脱臼などの障害が痛みの原因になります。局所の安静を図り、種子骨への負荷を軽減するため足底板の装着も行われます。種子骨の摘出が行なわれることもあります。