陥入爪(かんにゅうそう)
爪側縁が爪溝に食い込むために疼痛や炎症を起こし、母趾に多くみられます。
爪甲、爪郭の先天性の異常のほかに、不適合な靴の着用や爪の切りすぎ、外傷、抜爪による爪甲の変形が原因としてあげられます。
治療は靴や爪の切り方に注意し、細菌感染がある場合には抗生剤の服用とともに局所の安静を図ります。
保存的治療に抵抗する症例では手術的に爪甲縁、爪母、爪床、爪郭を部分的に切除したり爪母を含めて爪溝に陥入した爪を切除したのちに爪母・爪郭・爪床をフェノールによって焼灼する方法があります。
近年、ニッケルやチタニウム合金で造られた超弾性ワイヤーの弾性を応用し、変形を矯正する方法もあります。