筋力トレーニング
目的
筋力トレーニングというのは、筋力の増強を図ることの意味です。
詳しくいうと、人が重力に逆らいながら、スポーツなどをより円滑に行うのに必要な力の源を筋肉の中に確保して、かつその力源を効率よく発揮できるよう運動能力を高めることです。
筋力トレーニングには、スポーツ選手の基礎体力を高めることを目的とした積極的な筋力トレーニングと外傷のあとにおこる筋力低下に対して筋力増強を図るトレーニングがあります。
これらは、瞬発的な強さの筋力を追求する筋力トレーニングと運動を長く繰り返しできるような筋持久力を高めるものとに分けられます。
方法
痛みが強い場合や局所の安静を保つためには、関節を動かさないで行う「等尺性運動」(トレーニングの例としては、実際に膝は伸ばさないが伸ばそうと力を入れるトレーニングや腕を柱に押し付けるようなトレーニング)を行います。
物を持ち上げたり歩行をしたりする日々の生活動作の運動は「等張性運動」(トレーニングの例としては、バーベルを持ち上げるようなトレーニング)といいます。これは、関節の動きが伴うため関節運動の再学習が期待できます。
また、スポーツ領域では機器を利用した運動がよく行われています。トレーニング効果が特に期待される「等速性運動」を行うには特別の器械が必要です。