【誤った知識】肩が壊れた
・・・ よく言われる「壊れた肩」、しかしまだ肩は壊れていないのです ・・・
「肩が壊れた」・・・ 野球、バレー、テニスなどでよく耳にするフレーズで、他の関節ではあまり聞かない言葉です。
野球のピッチャーの肩は消耗品とまで言われています。いろいろな研究で、このスウィング系のスポーツには起こりやすい現象と言われているのが現実です。
では、どこが原因でそうなるのでしょうか。一言では語れませんが、その原因の一つは肩関節の構造にあるのです。肩関節の周囲の筋肉は二重構造になっており、皆さんが皮膚の下に見えている筋肉(アウターマッスル)とその奥に隠されている筋肉(インナーマッスル)とがあるのです。インナーマッスルは肩を安定させる重要な筋肉です。インナーマッスルが弱いとスポーツ障害を起こしやすくなります。そこで、プロ野球選手もこのインナーマッスルの訓練を取り入れています。
ゴムチューブを利用したインナーマッスルの訓練を説明します。ドアノブにチューブを結び一方の端を持ちチューブと身体を平行にして立ちます。肘を直角に曲げてその肘を身体から離れないようにして手に持ったチューブを外側に引っ張ります。筋肉トレーニングと考えると強い力で訓練すると効果が出ると考えがちですが、このインナーマッスルは小さな筋肉なので軽い力で引っ張ることがポイントです。壊れない肩を作るためにこの訓練を取り入れてみてください。