起こりやすいスポーツ障害には、どんなものがあるの?

よく見られるスポーツ障害には、には、次のようなものがあります

・よく起こるスポーツの名前を冠した障害名(通称名)
 ジャンパー膝、ランナー膝、野球肩、水泳肩、野球肘、テニス肘、
 サッカー足、など
・障害を生じた組織の名称による障害名(医学的傷病名)
 腱(鞘)炎、靭帯炎、関節炎、疲労骨折、離断性骨軟骨炎、骨端炎、
 骨端症、筋(膜)炎、など
・人名を冠した障害名(医学的傷病名
 オスグッド病、など

次に、代表的なスポーツ障害の中から一部を紹介します。

  

シンスプリント

 すね(下腿)の内側に痛みを生じます。過労性骨膜炎とも呼ばれます。痛みを我慢できれば、完全に休む必要はありません。しかし、走る量を減らしたり、スポーツサーフェイス(走る路面の硬さや靴など)を見直したり、ウォーミングアップ(37ページ)を入念に行いストレッチング(39ページ)を励行するなど、コンディショニング(44ページ)に配慮することが大切です。次項の疲労骨折が下腿に起こった場合には、起こる場所が近いため区別し難いことがあります。疲労骨折は、一般的には原因と考えられる動作を制限しなければ治りませんので、必ず診察を受けてスポーツ活動に対するアドバイスを受けてください。